なぜ岬町で事業を始めたのか?

患者様から、よくこんなことを聞かれます。
「先生、なんでこんなところで始めたの?」
……こんなところ(笑)
もちろん悪気がないのは分かっています。
実を言うと、私も岬町に来るまでは、
「岬町って……どこ?」
くらいでした(笑)
そんな私が、なぜ大阪の中心部ではなく岬町で「A-LIFE岬」を始めたのか。
今回はそのお話です。
接骨院から、まさかの児童福祉へ
私は約15年前、大阪市内で「あさの接骨院」を開院しました。
その後、接骨院を離れて児童福祉の世界に入り、「放課後等デイサービス アミィ」を開所しました。
そこでは柔道整復師としてだけではなく、児童指導員としても約8年間、子どもたちと関わってきました。
さまざまな特性を持つ子どもたち、その親御さん、学校の先生、行政の方々。
たくさんの人と関わったことで、人とつながる楽しさや温かさを知りました。

もちろん、
楽しいことばかりではありません。
悔しいこともありましたし、もどかしいこともありました。
人と関わる仕事ですから、そりゃいろいろあります(笑)
でも今振り返れば、それも含めて私にとって大切な経験です。
8年ほどこの仕事を続けた頃、考えるようになりました。
「これまで経験してきたことを全部使って、自分に何かできへんかな?」
今のA-LIFEは、そこから始まっています。
もう一度、接骨院をやろう
ここからは、現在の取り組みに加えて、これから実現したい構想もお話しします。
子ども食堂・釣り人向けキッチンカー・レンタサイクルは、今後取り組んでいきたいことです。
現在ご利用いただけるサービスは、サービス案内をご覧ください。
今のA-LIFE岬でできることをご紹介しています。
最初に思ったのは、もう一度接骨院をすることでした。
ただし、昔と同じような接骨院を作るのではありません。
せっかくなら、
人が集まれる接骨院にしたい。
例えば、共働き家庭で留守番をしている子ども。
一人で過ごすことが増えている高齢者。
学校が終わって、
「家に帰っても誰もおらんし、A-LIFE寄っていこ」
そんな感覚で立ち寄れる場所が町の中にあったらいいなと思いました。
そこで考えたのが、接骨院の待合室を活用した子ども食堂です。
「子ども食堂」と聞くと、子ども専用の場所のように思われるかもしれませんが、子どもしか入れない秘密基地ではありません(笑)
年齢に関係なく、一人で食事をする「孤食」を減らして、人と人がつながる場所としての役割があります。
食べる人だけではなく、作る人も嬉しい場所に
私がいつかやってみたいのは、持ち寄り型の子ども食堂です。
例えば、
「昔は料理が好きやったんやけど、今は食べてくれる人がおらんから作らなくなった」
そんな高齢者の方がいたとします。
その方が久しぶりに料理を作って持ってきてくれる。
それを子どもたちが食べて、
「おいしい!」
と喜んでくれる。
食べた子どもも嬉しい。
作った人も嬉しい。
それを見た私も嬉しい。
こういう光景を想像すると、
「人が喜ぶって、誰か一人だけが得するものじゃないんやな」
と思います。
誰かが喜んでいる姿を見て、自分まで嬉しくなる。
その嬉しさで、また誰かに何かしてあげたくなる。
私はそんな「喜びの循環」を大切にしたいと思っています。
そして最近、この感覚について考えているうちに、私の中でひとつの言葉が浮かびました。
「喜食(きじき)」
……なんのこっちゃ?ですよね(笑)
大丈夫です。
説明すると、このブログがさらに長くなります。
ただでさえ「なぜ岬町で?」と聞かれただけなのに、この後は釣りの話まで出てきますので(笑)
「喜食」については、またいつかこのブログでゆっくり書きたいと思います。
今は、
「先生、またなんか変なこと考えてるな」
くらいで覚えておいてください。
いつかこの言葉が出てきた時に、
「あ!あの時のやつ!」
と思ってもらえたら……
その時は私がちょっと喜びます(笑)
そして、身体のことは私の出番です
「畑仕事をしたいけど腰が痛い」
「趣味を続けたいけど膝がつらい」
そんな時には、接骨院で身体をみることができます。
子どもがスポーツでケガをした時。
仕事で肩や腰がしんどい時。
あるいは、
「これって、どこに相談したらええんやろ?」
という時。
そんな時にも、まず相談してもらえる場所にしたいと思っています。
待合室がカフェのように使える場所になれば、児童福祉で経験してきたことを活かして、子育ての悩みを聞くこともできます。
病院でもない。
学校でもない。
福祉施設でもない。
だけど、
「ちょっと先生に聞いてみよう」
と言える。
それが私の考える「町の保健室」です。
ここからは、ちょっと私の趣味です
ここまで読むと、
「なるほど。地域のことをいろいろ考えてるんやな」
と思っていただけるかもしれません。
ありがとうございます。
ただし……
ここから少し、私の趣味が入ります(笑)
私は釣りが好きです。
なのでA-LIFEでは、釣りに関係することもやってみたいと思っています。

釣り場には意外といろいろな問題があります。
トイレがない。
ゴミが放置される。
迷惑駐車が起こる。
場所によっては近くにコンビニすらない。
それなら、
問題を少し解決しながら、釣りも楽しめるようにしたらええやん。
そう考えました。
例えば、釣りをしながら口にできるスープやドリンクを販売するキッチンカー。
トイレも利用できて、ゴミ拾いをして持ってきてくれた人には、何かちょっと嬉しいサービスをする。
そして岬町には海があり、淡路島へ渡る船もあります。
釣り専用のレンタサイクルがあれば、車を停める場所に困らず釣り場まで移動でき、迷惑駐車も減らせるかもしれません。
一日釣りを楽しんで、
「腰バキバキや……」
となったら、帰りに接骨院へ。
ちゃんと最後は本業に戻ってきました(笑)
一見バラバラ。でも、全部つながっています
A-LIFEでやりたいことを整理すると、大きく3つあります
身体を元気にして、やりたいことを続けられるようにする。
【からだ】
子どもから高齢者まで、人と人がつながれる場所を作る。
【つどい】
海や自然を活かして、岬町そのものを楽しむ。
【あそび】

こうして並べると、
接骨院をして、子ども食堂をして、レンタサイクルをして、釣り人向けのキッチンカーまでやりたい。
「先生、結局何屋さんなん?」
となりそうですね(笑)
でも、私の中では全部つながっています。
身体が元気だから遊べる。
遊びに来る人が増えれば町が賑わう。
人が集まれば、人と人がつながる。
つながりがあれば、困った時には助け合える。
そしてまた、元気に暮らしていける。
「からだ」「つどい」「あそび」が循環して、健康・生活・観光、そして地域の安心につながっていく。
そんな場所を作りたいと思っています。
「こんなところ」だからこそ
大阪の中心部からは遠い。
人口も減っている。
みさき公園もなくなり、以前より少し寂しくなった。
便利さだけを比べれば、都会には敵わないと思います。
でも、見方を少し変えると、
お金を出しても作れないものが、岬町にはたくさんあります。
海がある。
山がある。
自然がある。
そして、人情がある。
都会にはないものを、たくさん持っている町です。
だから今では、
「なんでこんなところで?」
と聞かれると、こう思います。
「こんなところだから、やってみたいんです。」
身体が元気になって、
人とつながって、
いっぱい遊んで、
最後に、
「なんやかんや、ええ人生やったなぁ」
と思える。
そんな「ええライフ」を過ごすためのお手伝いができる場所。
だから、
「A-LIFE(ええライフ)岬」
と名付けました。
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